「好き」を忘れたオオカミ

  ☆ Love & Friends ☆


オレはルポ メランコリコ、今日も頭痛がひどい。
まったく、神様はこの世に天国と地獄を作りやがった、
地獄なんていらねぇのに。
何のために生きてんだか、、心も体ももう、ボロボロだ。

昨日、やっとの思いで地獄から逃げ出して来たはいいけど、
辿り着いたここはいったいどこなんだ?

あれ、なんか、看板があるぞ、なになに?
NicoyanLand?なんじゃそりゃ?
ま、いいや。
え?なんでベースを持ってるかって?
昔、バンドをやってたのさ。
こいつだけは死んでも手離せねぇ、ゆいいつ特別なものなんだ。

まったく、仕事も病気も人間関係も
理不尽だらけの不公平、
呪うのも飽きたぐらいだ。

ん?こんなとこでエレキギターの音?
ずいぶん、そうぞうしい猫がいるなぁ、、
なんだ、あいつ、、踊りながらギター弾いてるぞ。

「♪じゃーん、じゃーん、
じゃーじゃじゃじゃんじゃん〜〜♪」


音デカ!うるせぇ奴だな、
おまけにヘンテコな顔毛!笑っちまうよ。

「オイ、変な猫、オレはルー、オマエは?」
「あたしはにこやん、野良猫だったけどロックギタリストに拾われてラッキーよ、で、あたしもギターが好きになったの♪
まぁ、野良猫のままでもワイルドに生きてたけどね。
ルーはどこから来たの?」
「カナダから着いたばかりさ。しかしオマエは前向きすぎてウザいなぁ、
オレはな、オマエみたいなラッキーなんてひとつもなかったよ」


「ふーん、どうして?そうやって生きてるじゃん、生きてるだけでもラッキーなんじゃないの?」

「オマエ、お花畑で育ったのか?
オレの両親は毒親、箸を落としただけで殴られた。早々にハクセイになっちまったけどな。
兄弟や周りはオレを馬鹿にし利用する、
意地は悪いわ自分勝手だわ、
オレは才能もねぇからカス扱いさ、
いやいやいや、ボロカスだ」


「そうなの、、それは運も悪かったのかもね、親ガチャね、、
雨が涙に見えて来たわ。。」

「ヤーヤー、君たち、何してんの?バンド?」


「ロック パピオ?!
白黒ギターかっこいい~~!!」


「ヒヒは楽器を創った神ダシ、月から円盤に乗って来タッシー。
ビデオ見ながら宇宙の旅〜飲み過ぎタッシーウィ〜シュ〜ヒヒ〜♪」
「なんだ、今度はヒヒかよ、コイツもロックか?
しかし、よっぱらっいのくせにめちゃいい音じゃねーか!」
「神ダシ当然ダッシーウヒヒヒヒーー」


「そのギター、なんかパンダみたーーい♪」
「世界でいちばん人気の楽器ッシー♪ヒッヒーー!」

コイツらなんか、自由に生きてるなぁ、、運が良かっただけなのか???
そういえば、オレの、、、
好きってなんだ、、?
好きなことってなんなんだろ、、、。

オレは二人に出会い
「好き」という感情を思い出した。

キラ、キラ、キラ、
その時、心の中の闇の森に小さな星が光った。

思わずオレは心に溜まっていたものを吐き出すように吠えていた。
「BURRN~~~!!!!」


その時、雨雲が割れて光が差して来たんだ。
「ねぇねぇ、みんなー、きれいな虹がでてるよ〜!」


「虹かぁ、、」
そうか、
地獄にも虹は出ていたかも。。
オレは闇しか見てねぇし、何も感動しなくなってたからな、
それってのは、死んだも同然、いや、死んだ方が楽かもと思ったぐらいさ。

「わぉ!あれ、なに?とんがり帽の黒い影っ!」
「ずいぶんとんがった黒い羊だなぁー、
そういえばあの格好、昔のロック雑誌で見た事あるぞ」

「ヘイ、ユーたち、オレ様はブラックシープムーン、魔法使いのギタリストさ。
さっき、ステージをぶっこわしてきたばかりだ」


「ぶっ壊しギタリストー???」
「ぶっ壊しギタリストじゃないぞ、魔法使いって言っただろ!
さて、このストラトから火を噴かせてやろう!」
「オイオイ、マジックショーか?」


「BURR~~~~N!!!」
「ワォーー!ほんとに火が吹いてるーー!すげーーマジシャーン!!」


「だからー、マジックではナイって、これは魔法ナノダ!」


「ワハハ、わかった、わかったよ、魔法な、すげーな、楽しいよ!」

マジシャンのトリックを魔法に見せかける嘘は楽しいし、オッケーだよ、
しかし身勝手な嘘はな、笑えない。

この世の中、身勝手で嘘つきだらけだ。
ハクセイにされちまった毒親、その親もそのまた親もよ、、
この負のサイクルは誰かが止めなきゃ、、
やられたらやりかえすじゃ永遠に続くだろ、
だからオレは何もせずじっと耐えていたのさ。

「どんどこ、どどんど、どんどどーん!
オイラのドラムが入ったらサイコーだよ〜ん」


「おぉ、今度はチョッキ着たパンダ、オマエも芸人なのか?」
「オイラはパンダ リー パウエル、ヌンチャクは下手だけどドラムを叩かせたら右に出る者はいないよ〜ん♪」


「コージーみたいに、やーっ!」
「おぉ!!確かに君の一発はとてつもなくハートに響くぜ!」


ハートに響く、、そうだな、心に何も響かない音もあるからな。

「オイラは笹より肉まんと餃子でパワーをつけたよ〜ん」
「その腹!子供がいるのか?」


「ふたごがいるかもよ〜〜ん」
「オイ、パンダの子供はねずみ級なんだぞ、オマエ、その腹なら300匹はいるじゃねーか!もしやオマエは熊か?」
「そうかもよ〜〜ん♪」

このパンダは愉快な奴だなぁ。

そういえば「言葉は神」って古い本に書いてあったが、
でたらめや大嘘ばかり浴びてたオレは
毎日、口癖のように
「この世は地獄だ」って言ってたよ。
言いながら耐えていた、、
そしたらある日、心の森に地獄沼が現れ、
言うたびに大きくなってったんだ。
言葉通りになったのさ。
さすが言葉は神だ。
そしてオレはその沼に沈み何も感じなくなってしまった。

かっき〜〜ん〜ポコッ!
「イテェ〜ななな、ナンダーー!?
すげぇボール飛んでキタッヒーー!!
イデデデーーーー!!!」


「OH!!ごめんなさいっ!
ボクのホームランボールが当たっちゃたんだね!大丈夫??」
「わぉ!天使じゃねーか!TVで見たばかりだ!」
「ボクは野球マンの天使、エンジェル サンです」


「君に会えてラッキーダッシー!!君はオーラがちがうッシー!」
「あなたのまわりって空気がキラキラになるのよね!」
「ボクがしあわせにしていたら、ボクのまわりもしあわせになる、
それがボクのお役目なんだ♪」
「それ、わかるわ!」

しあわせも伝染する、か、、、。

天使のオーラもハートに響く音も
見えないけど「感じる」、、
オレの心の闇に光をくれる、、
「好き」を思い出した時と同じだ、、。

「それにしてもヒドいタンコブだ、今日は二人にとって運が悪かったなぁ、、」
「ボクはラッキーを届けるはずなんだけどなぁ。。」


こういうの、運命って言うよな、
ってか、生きることは運命の連続さ。
でな、
天使を恨む?ゆるす?
その選択によって次の運命が変わる、、。

「タンコブ痛いが天使に会えてラッキーだッシー!ウッヒー!」
「怒鳴られて当然なのに、、ボクをゆるしてくれてありがとう!」
「早くパピオさんを病院へ連れて行かなきゃ!」
「よし、今、魔法のジュータン呼ぶぜ!」

いやいや、それ、マジシャンには無理だろ、、

「木にひっかかるなよ、、」


え、、ジュータンが木にひっかかる、、、??

「わおぉーーっ!魔法、ホンモノダーーッ!


なんと!奴は本物の魔法使いだったか!
騙されてばかりいたから疑うことが当たり前になっていたよ。
それにしても、本物とはなぁ、、、

「ジュータンはまだまだイケそうだ」
🐱「ありがとう、シープムーン!」

ありがとう、、、そういえばオレは『ありがとう』を言ったことがない、、


「ありがとう」、
なぜか心が軽くなるよ、、
一瞬で愛とつながる感じさ、、
知らなかったな。。
ありがとう、、か、、

「ありがとうよ、魔法のジュータン、よろしくな!」

病院到着〜

「おやおや、危なっかしいジュータンに沢山乗ってきましたとね〜、ホゥホーッ〜〜スゴイたんこぶですと、フクロウ病院には薬草がいろいろあるとね、ご安心を!」

「イデデデ、、うううーーー、先生、優しいっシーーー!
その言葉だけで細胞が元気になるっシーヒッヒーー!」

ビジネス医者も多いからな、優しい先生に出会えたってのは
これも運命、運が良かったな。

ふくろう先生がタンコブを診ていると
病院のベンチにいた変なおっさんが近づいてきた。
ポケットに手を突っ込んでガニ股歩き、
チンピラカメレオンか?

「あんたらほんまラッキーや、この先生、最高やで〜
わてはカメレオンターボ、パターンデザイナーで変幻自在やー」


このおっさんがあの不思議な模様をデザイン??
ほんと、人は見かけじゃわからん、
詐欺師には何度も騙されたからな。

オレは誰も信用なんてしない、
だけどな、
確かにおっさんの作品は凄いし、
パンダやパピオやにこやんの音はハートに響く、
魔法使いも天使も先生も、、優しい。。。

「わてにはつながりが見えるんや。たとえひとりぼっちのオマエでもな、いろんなもんと繋がっとるんやで」

つながりかぁ、、、そういえば、
死んだほうがマシだと思っていたあの日、
テレビでは天使がホームランをかっとばし羽をなびかせ走ってた、
その姿は輝いていて、、、オーラはまるでキラキラな虹だった。
その瞬間、オレは考えるのをやめた。
考えるのをやめてただがむしゃらに走り出した。
それが地獄沼から逃げ出すきっかけだったんだ。

偶然見たテレビも運命か。。。

オレは今、生きていて
猫と神と魔法使いとパンダと天使と先生と変なおっさんに出会った。


みんなはつながりが見えるおっさんに自己紹介を始めた。

ロック パピオ
「月から円盤に乗って来タッシー、楽器を創った神ダシ、ヒッヒ〜」


ブラック シープ ムーン
「オレ様はオカルトの国、イギリス、魔法使いのギタリストさ」


エンジェル サン
「ボクは野球としあわせで世界をつなぐ天使♪」


「あたしはにこやん、東京大田区NicoyanLandの猫、ギターダイスキ〜♪」


パンダ リー パウエル
「どんどどどどーんと中国、ロックドラマーでパンダ外交員だよ〜ん」


「SAGA県ナンバーワン!Dr.フクロウですと」


ルポ メランコリコ
「オレはカナダ。しかし、世界中から集まったな、
差別がないって平和だ」


「友だちになったら特別になるんや。
国も民族も関係ないで。
戦争は特別な友達とはやらん。

世界が平和で繋がったら
おっさんのパターンみたいに綺麗な模様になるな。


「NicoyanLandは平和都市宣言しててね、戦争禁止なんだ。
決まりを守らないと、
わんこ自衛隊に囲まれちゃうよ〜!」


「地球には平和の祭典があるさかい、
戦争禁止にすりゃええ」


死ぬほど傷ついたから、
死ぬほど傷つくとどうなるか、わかるよ、。

オレを傷つけた相手と出会ったから、、。
結局、なにもかもがオレにとっては全部重要な意味を持っていたのかもしれない、、
この世に天国と地獄があるから気づく、そう考えると、
恨みから離れて前に進める。。

そういえば、ここに来てから
「地獄だ!」って言ってないぞ、、そのせいか、
いつの間にか地獄沼も消えてるじゃねぇか、、!

言葉にしてたものが本当に現れ、
本当は虹が出ていても、心を向けなければ見えてないのと同じ、
この仕組み、知らなかったよ、、。


おや?昭和な鼻歌が聞こえてきたぞ。

「ららら〜ら〜ら〜〜ららら〜ららら〜」

「ワォ!見たことのない動物!」
「あのもじゃもじゃのデカイのはなんだ?」
「おう!ぼくちゃんはクマとライオンのハイブリッド、マルチプレイヤーのあおちゃんだー!」


「ヒエェ〜〜コワそうでカワイイッシー!」
「珍獣マルチプレイヤー!凄すぎる!!」
「音楽のことならぼくちゃんに任せろ!」
「いえ〜い♪ じゃぁみんなでバンドだー♪」
「うぇ〜い♪」


にこやんのひとことでロックバンドが出来たぞ!

そうだ、そういえば、オレはバンドが好きだったんだ、
なんだかワクワクして来たぞ、、いや、まてよ、
バンドってモメるし、めんどくせーもんじゃなかったっけ、、
でもまぁ、今のオレにはそれもアリだな、嫌なら辞めるだけさ。
あれれれ?オレもいつの間にか前向きになってるじゃねぇか、、。

「好きこそものの上手なれーー、
だからぼくちゃんはいろんな楽器が弾けるのさ、よろぺこ!」


「楽器を創造したワシはエライ神ダッシーヒヒー!!」
「曲も作れるぼくちゃんって、超スゴイ!」
「ハイウェイ スター弾けるオレ様、サイコー!!」


なんだかRock Tシャツにピッタリなキャラが集まったぞ!


「トリノスギャラリーのタカオが似顔絵、描いてくれるで〜!
おっと、出かける前に変身や♪」


「おっさん、、いきなりええかっこしかよ」
「こりゃ大勢だ、、魔法のボロジュータン、大丈夫か?」
「僕の羽もありますから!」
「いえ~~ぃ♪れっつご〜〜♪」
「平和の使者だ」
「そういえば、『嵐の使者』ってレコード、カナダで良く聞いたなぁ」
「それはオレ様の魔法で作った」
「ええええええーーーー!!!」

トリノスギャラリー到着〜!

「おやおや、キャラのこい~方ばかり、どうしました?」


「Rock Tシャツ作りにきた!」
「世界をつなぐ、友だちの輪作戦デス!!」
「DEATH!!」
「やめろよ、そのジョーク!」

しかし、いろいろ集まったな、 日本じゃ「ご縁」っていうんだよな、言い出しっぺはブッタだけど。
Tシャツだって木綿のタネをまいて収穫、生地にしてデザインして商品になって、
人と物がご縁で繋がって出来てるわけだ。

「地球を体に例えますと、地球上にある全ては身体の中でつながった細胞みたいなもんですとね」


そうだな、健康でいるのは平和、
病気になるは地球にしてみると環境汚染や戦争な。

戦いが嫌いなオレはじっと耐え沼の深みにはまった。
オレが恨みを晴らしに行けば
今度は相手に恨みの芽が生えるだろ、
その負のサイクルを止めたかった。
しかし自分の中の沼は大きくなるいっぽうでよ、、
耐えてばかりいたからな、、。


運命は選べないが、その運命をどうするかは自分次第、
我慢、逃げる、助けを呼ぶ、好きを探す、愛する、、
それによって次の運命も変わってく、、
悪い方に転がるのを止めることができたんだ、
今度はしあわせのうずまきを作るよ。

「Love & Friends ! 似顔絵まかせて!


「わーい♪ところで、みんなの夢はなぁに?」
「死ぬまでギタリストダッシーヒヒ〜♪」
「世界一の大リーガー!」
「オレ様はいつまでも嫁さんとバンド活動ダ」
「わてのブランドで世界進出や♪」
「パンダ外交でみんなを笑顔にするよ〜〜ん」
「AIのドクターと仕事をするばい」
「ぼくちゃんは歌と楽器で吠えまくるヨロペコ!」
「世界中の子どもたちに絵本を描くよ!」

オレの夢はフルオーケストラでロック、
大勢の仲間とでっかいホールでな!

「 NicoyanLand 友達の輪作戦 ♪ みんなー、ありがとー♪」


Love & Friends !




〜end〜

はみがきのうた、レッツブラッシングに登場してるよ♪

https://youtu.be/818ELeAsSro



「好きを忘れたオオカミ」

ストーリー、文字グラフィック、編集 
岩下千絵 (Night Hawkws)

キャラクターデザイン
中川貴雄

背景パターンデザイン
TURBO

にこやんたちがバンドを組んだよ!

これからもよろしくね♪